ザ・リップスティック・メロディーズのメンバーで、ザ・リバティーンズのピート・ドハーティのコラボレーターとしても知られていたアラン・ワスが他界した。アランは2月に転落事故のため危篤に陥っていたが、4月23日に入院先の病院で心不全のため息を引き取っていたことが明らかになった。享年33だった。
アランは2月にロンドンの自宅の窓から転落するという事故に遭い、セント・メアリーズ病院で2か月の間、生命維持装置で命を繋いでいる状態だった。アランはピートの友人で、普段からコラボレーターとしても知られていたが、転落事故で動脈を傷めて大量の血液を失った上に腕の神経も損傷していたとジ・イヴニング・スタンダード紙が伝えている。アランのマネージャーのトニー・ロウは次のようにフェイスブックでアランの死を悼んでいる。
「R.I.P.(ご冥福を)天才にして、美しい人にして、親友にして、傑出した人物。親友として人生と音楽と夢を分かち合えたことは大きな喜びでした。愛しているよ、アラン!」
アランは2010年にイギリスの映像作家ロビン・ホワイトヘッドがヘロイン過剰服用で他界した際、その死をめぐってピートと同様にその関与を問われることになった。ゴールドスミス財閥の一員でもあり、美貌のアーティストとして知られていたロビンは死の直前までピートのドキュメンタリー作品の製作を進めていたが、残された映像ではその死の数時間前にクラック・コカインを吸っているアランの姿が録画されているものが警察によって現場から押収されることになり、スキャンダルにも発展した。その後、アランはコカイン不法所持で執行猶予処分となったが、ピートには同罪で実刑が宣告された。
アランはザ・リップスティック・メロディーズ以前にはレフト・ハンドのヴォーカルとして活躍していて、このバンドの"Hired Gun"をピートはベイビーシャンブルズでも好んでカヴァーしていた。
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