「まじめな子が損をするのがAKB」――。AKB48の渡辺麻友(21)が、14日放送のTBS系人気ドキュメンタリー番組「情熱大陸」で語ったひと言が、大波紋を呼んでいる。正統派アイドルの渡辺は、活動の中で「努力なんて報われないんじゃないか」と心揺らいだことがあるとも語り、スキャンダルを起こしたメンバーへの批判とも取れる思い、苦悩を明かした。バッシング覚悟の爆弾発言をした渡辺の狙いはいったい――。
「情熱大陸」に出演したAKBメンバーは、前田敦子(23)、大島優子(26)に続いて渡辺が3人目。番組で渡辺は「王道な夢と希望を、じゃないけど、きれいな部分だけを見せる。アイドルってそういうものなんじゃないかな」と発言した。
一方で、“ぶっちゃけキャラ”のアイドルがもてはやされる風潮に「AKBはまじめに頑張ったり、ストイックにやったり、それが正解じゃないところ。まじめな子が損をするような世界でもあるので、AKBは」。この渡辺の“本音”が波紋を広げている。
「渡辺の言葉を知ったファンの多くが、スキャンダルを起こしてしまったメンバーへの思いを明かしたと捉えている。それは関係者も同じ」(出版関係者)
ただ、渡辺のこのスタンスはいまに始まったことではない。ストイック過ぎるゆえにグループ内で孤立し、時には陰口を叩かれたこともあった。
「今でこそスキャンダルを報じられたメンバーと普通に話しますが、一時期は『アイドルとして許せない』『汚らわしい』などと露骨に嫌悪感を示したこともあった。ただ、“アイドルロボット”と呼ばれる渡辺が他のメンバーに息苦しさを与え、孤立を招いていたことは事実。『面白くない』などという陰口も知っていたと思いますよ」(AKB関係者)
渡辺自身も有名バラエティー番組の出演メンバーに指名される機会が少ないことに「選ばれるのは、スキャンダルメンバーだから…」とこぼしたこともあったという。
「情熱大陸」では「でも、私はいつか絶対報われると信じてやってきた」と胸を張ったが、その言葉は、孤立を乗り越えてきた自信の表れでもある。実際、渡辺はステージ外の情報を追うマスコミたちに白旗を掲げさせてきたという。
「昨年の総選挙前後、スキャンダルを狙うある媒体が徹底的に渡辺を追ったが、行動のすべてにカメラを向けても、まったく異性の影すら出てこなかった」と前出の出版関係者は語る。
史上初の連覇を目指した先日の「第7回AKB48選抜総選挙」では3位に終わったが、王道アイドルとしてひた走る渡辺が、再びグループの頂点に立てるか。
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