「沢尻は2007年、映画舞台挨拶での『別に……』発言で、ジャニーズをはじめ大手芸能事務所から共演NG指名されていました。さらに活動休止や事務所移籍を経た12年には、大麻使用疑惑を大々的に報じられたこともあって、大舞台での活動は絶望視されたものです」(芸能ライター)
また当初の事務所を解雇された後、元夫・高城剛氏が主導した“誓約書”の存在も物議を呼んだ。
「高城氏のサポートの下、フリーランスとして活動することを発表した際に『許可なき取材は全て禁止する』といった、日本の芸能界には馴染みのない誓約書を配布し、これを受け入れないメディアからの取材は一切受け付けないと宣言。当然、マスコミ各社から大きな反感を買う事態を招いてしまいました」(同)
結局この誓約書は、ほぼ全てのメディアがスルーしたものの、その後高城氏との離婚が取り沙汰された時期に、現在のエイベックスへの移籍が公になった。しかし12年4月にTBSのスペシャルドラマ『悪女について』、また同年7月には映画『ヘルタースケルター』で主演するものの、表舞台で返り咲くことはなかった。大きな転機となったのは、昨年中に2度もドラマ化された『ファーストクラス』(フジテレビ系)主演だろう。
「2作目の視聴率は初回8.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、最終回6.5%と低空飛行でしたが、作品の話題性とともに沢尻の評価はうなぎ上りに。月9とエイベックスはそこまで太いパイプがないのに、ヒロイン役に抜擢されたのは、フジがよほど沢尻を気に入っているからでしょう」(テレビ局関係者)
また今回のヒロイン役発表に、ネット上ではアイドルとの共演にありがちな、ファンからの“悲鳴”も少なく、「すでに2年近く交際しているという男性デザイナーの存在が、現在の沢尻の“安定感”につながっているのかもしれません」(同)という。
「別に……」騒動、薬物疑惑と、2度にわたる苦境を乗り越えての月9ヒロインとあって、沢尻は“強運の持ち主”というところか。嵐主演、さらに原作はヒットドラマを連発した池井戸潤氏とあって、見事な舞台が整ったが、果たして沢尻は結果を残すことができるのだろうか。
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